
腰痛解消の最終手段としての手術 第1章
腰痛を防ぎ、脊椎の病気から脊髄の神経にまで悪影響を与えないようにするためには、12の方法が必要とされています。腰痛患者のデータを集め解析した結果、他に方法がなく手術せざるを得ない状況に追い込まれないためには、12の方法があることが分かりました。しかし、医学的知識のない友人を信じ、医師の勧める通りに実施しない等、正しく実施できないと意味がありません。


統計的に、子供から老人まですべての人は少なくとも一生に一度、強い腰の痛みを体験します。しかし、その一度がとても重要です。最初の一回目から正しく治療しないと慢性的な腰痛となり、症状も悪化します。薬での治療で治せないほどになると、手術しなければなりません。
強い腰痛が生じたときには特徴があります。体が固くなり、背中がこわばり、歩けない、長く立っていられない、無意識に少し体をひねったり前かがみになるだけでチクッとした痛みが走ったり、強い痛みが出ることがあります。ロボットのように体をこわばらせないと歩けない、足に筋肉がちぎられるような鋭い痛みが走ったり、太ももやふくらはぎがしびれたりすることがあります。
我々ヒトの背骨は帆船のマストに似ています。マストから両側にロープが張られているように、ヒトでは筋肉が背骨の両側についています。異常の多くは筋肉の炎症から始まります。背中の内部の筋肉、特に背骨を支える役割を果たす筋肉(傍脊柱筋群、Paraspinal Muscles)は背中の両側にあり、非常に重要な働きをします。この筋肉は脊椎のすぐ横に存在し、負荷がかかった時に椎間板が飛び出すことを防いでいます。しかし一部の人はこの筋肉をあまり意識せず、日頃から鍛えることはありません。この傍脊柱筋群が弱った時に、重いものをかがんで持つ、咳をする、大きなくしゃみをするといったことで脊椎へ過度の負荷がかかると、筋群が断裂し、強い炎症が起きます。負荷が非常に強い場合は、椎間板を押し出し脊髄の神経線維を圧迫するようになり、神経の炎症まで引き起こします。
神経から引き起こされ、足にまで至る背中の痛みと筋肉の炎症のみからくる背中の痛みを比較すると、以下のような違いがあります。
痛みは背中だけでなく尾てい骨や太もも、ふくらはぎまで到達します。
痛みは片側だけで、側が変化することはなく、右側が痛ければ右側だけがずっと痛みます。
しびれるタイプは2種類あり、感覚が敏感になるタイプ(知覚過敏、Hypersensitive Feeling)と長時間正座して足がしびれるようなタイプ(知覚鈍化、Hyposensitive Feeling)があります。

皮膚も同様で、皮膚が厚くなったように感じ、針が刺さっても痛く感じにくくなり、局所的なしびれが出ます。足全体ではなく、太ももの一部がライムくらいの大きさだけしびれ、悪化していくとその範囲が拡大していきます。
足の筋肉に力が入らずびっこを引いたり、膝や足首が脱力して、段差につまづきやすくなり転んでしまうことが増えます。よく観察すると片側だけ筋肉が衰え、もう片側より細く小さくなっていることもあります。こうなっている患者ではすでに慢性的な病気の状態で、脊髄の神経細胞はすでに多大な損傷を受けています。脊髄への神経伝達や筋肉への伝達が弱まり、長時間立つと筋肉の伸縮ができなくなり、筋肉が動かず、筋線維の萎縮を招きます。
最終段階では脊髄が制御している自律神経が侵され、排尿排便ができなくなる、汗の量が減少するなどの症状が現れます。この状態になると、治療しても元の状態に戻る可能性は非常に低くなります。
腰痛を防ぎ、脊椎の病気から脊髄の神経にまで悪影響を与えないようにするためには、12の方法が重要です。腰痛患者のデータを集め解析した結果、他に方法がなく手術せざるを得ない状況に追い込まれないためには、12の方法があることが分かりました。しかし、医学的知識のない友人を信じ、医師の勧める通りに実施しない等、正しく実施できないと意味がありません。
それでは、この12の方法について一つずつ説明していきます。手術は腰痛解消の最終手段です。
